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皆様のご参加をお待ちしております.

機械技術協会講演会のご案内

福祉機器を育てる
―― 福祉機器産業の現状分析と将来展望 ――


 急速に進みつつある高齢化と障害者の社会参加のニーズの高まりへの対応が、21世紀へ向けて
の課題として今大きくクローズアップされています。これを受けて福祉機器の需要が大きく拡大
し、2005年には6兆円ともいわれる市場形成が予想されています。

 しかし、福祉機器は、高齢者、障害者の個別的要求に柔軟に対応することが必要で、機種によ
っては競争も激しく、ビジネスとして必ずしも容易ではありません。高度の研究開発力が要求さ
れ、公的育成策が尚望まれる分野でもあります。情報ネットワークの活用も急がれるところです。

 一方、高齢者、障害者の生活利便度を一層高めるため、日常の製品を、障害の有無、年齢にか
かわらず誰にでも使い易い“共用品”として設計する“ユニバーサルデザイン”の流れがあり、
今後の普及が期待されています。専用福祉機器を共用品として量産化した例も見られます。

 本講演会では、東京大学の土肥健純教授に、「ライフサポートテクノロジーにおける福祉機器」
につき基調講演をして頂くほか、通産省機情局医療福祉機器産業室より「福祉用具ビジネスの将来
展望と課題」につき行政サイドからの講演を、福祉機器研究分野でご活躍中の講師よりユニバーサ
ルデザイン及びネットワークにかかわる講演をして頂きます。さらに、福祉機器産業はユーザー
の要望に真に応えてきたか、さらなる満足を得るには今後何を考えねばならぬかを、ユーザー、
メーカー、流通、販売の第一線の専門家を招き、現況を踏まえながら、考察、提言して頂きます。
福祉機器開発に取り組まれている技術者をはじめ、多くの方が大きな関心を持たれることによ
り、福祉機器は真に望まれる方向に育っていくものと考えます。21世紀の福祉機器をより良い
ものに育てるために皆様方多数の参加をお待ちいたします。


日時:平成12年7月10日(月) 午前10時〜午後4時40分
会場:機械振興会館 地下3階 B3−1号室
   (営団日比谷線神谷町駅下車 徒歩8分,都営三田線御成門駅下車 徒歩10分,
    都営浅草線大門駅下車 徒歩15分,JR浜松町駅下車 徒歩17分)
主催:(社)機械技術協会
後援:通商産業省工業技術院機械技術研究所 工業技術院工業技術連絡会議福祉技術部会
協賛:日本健康福祉用具工業会
  (財)共用品推進機構
   技術研究組合医療福祉機器研究所
定員:50名(定員になり次第締め切らせて頂きます)

参加費:機械技術協会会員10,000円、大学・公官庁10,000円、協賛団体会員15,000円、
    一般20,000円、学生 5,000円(テキスト代を含む)
申込方法:申込書による。複数人申し込まれる場合は添付の申込書をコピーして使用して下
     さい。申込書のない場合は、講演会名、氏名、会社名、所属、所在地、支払方法
     を明記し、下記宛郵送またはFaxでお願いします。

問い合わせ先:(社)機械技術協会 〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8  機械振興会館B3
      Tel/Fax  03−3431−8409



               プ ロ グ ラ ム

10:00〜10:10  開会挨拶             (社)機械技術協会会長 曽田長一郎

10:10〜10:55  「使える福祉機器を作るために」
                   東京都福祉機器総合センター主任技術員  市川 洌氏

       福祉機器は高齢者や障害者の生活支援計画(ケアプラン)を実現するためのも
      のであり、本人及び介助者の能力、環境(特に住環境)と併せて考慮すべきであ
      る。また、機器の種類や性能と併せて適切な選定と使用法が重要で、ユーザへの
      機器情報はこれらを考慮する必要がある。このような視点から現場の状況ならび
      に機器の開発・使用に際して心がけるべきことについて述べる。

10:55〜11:40  「福祉機器の目的は自立生活」
                   株式会社日本アビリティーズ社社長  伊東弘泰氏

       「福祉機器」というと心地よい響きがある。しかし、利用する側にとっては、
      生活のために必須なものであり、場合によっては生存に不可欠なものである。し
      かし、当事者でない側からは「あれば便利」程度にしか考えられていないのでは
      ないだろうか。また、福祉機器は、介護する側に便利なことだけでつくられては
      困る。障害をもっている本人自身の自立的生活を確保すること、そして人間とし
      ての尊厳性を確保できるものであることが重要である。福祉機器の製造・販売・
      流通に広く携わっている立場から、真に役立ち、ユーザに喜ばれている製品とは
      何かにつき述べる。

11:40〜12:25  「ユーザの個別要求に適切に対応するには」
                        株式会社松永製作所社長  松永茂之氏

       21世紀の社会における福祉機器に、メーカーとしてどのように取り組んでい
      くかについて述べる。また、個別ユーザへの適切な対応を実現するための、車椅
      子処方支援システムの概要について述べる。

12:25〜13:25  昼休み

13:25〜14:25  【基調講演】「ライフサポートテクノロジーにおける福祉機器」
                東京大学大学院新領域創成科学研究科教授  土肥健純氏

       広く人間の生命と生活とに係わることを支援する工学分野をライフサポートテ
      クノロジーといい、大きく分けると医用工学と福祉工学とがある。福祉工学を活
      用して生活支援や社会参加支援のために開発される機器が福祉機器である。我が
      国において開発が期待されている福祉機器や、実用化に必要な共通技術について、
      世界的な研究開発の動向を交えながら述べる。

14:25〜15:00  「福祉用具ビジネスの将来展望と課題」
          商産業省機械情報産業局医療・福祉機器産業室課長補佐  栗本 聡氏

       毎年7〜8%で伸びている福祉用具産業は、本年4月の介護保険制度のスター
      トにより、一層ビジネスチャンスが拡大している。しかしながら、福祉用具の開
      発には、安全性に対する配慮は勿論のこと、それを使用する人の身体特性、生活
      環境等に対する深い関わりが不可欠である。また、個々人にとって最適な福祉用
      具を最終ユーザの手元にどのように届けるかという広義の流通システムの整備も
      重要である。単なる介護用具を越えて、多様な人々の生活を支援するものとして
      広く福祉用具を捉え、その市場可能性と課題を行政の対応をまじえながら紹介す
      る。

15:00〜15:10  休 憩

15:10〜16:00  「移動におけるユニバーサルデザインの概念」
                         筑波大学芸術学系教授  蓮見 孝氏

       福祉にかかわる概念の一つとして、ユニバーサルデザインが注目されている。
      福祉に限定されたバリアフリーに対して、1990年以降一般化してきた考え方
      だが、この考え方に立ってモビリティーのあるべき姿をとらえなおしてみると、
      20世紀に進展したモータリゼーションとは異次元の新しい技術開発シーズが見
      えてくる。いくつかの事例を提示しながら、21世紀の福祉機器開発の在り方を
      考えてみたい。

16:00〜16:35  「福祉機器研究開発のためのネットワーク」
                       機械技術研究所首席研究官  甲田壽男氏

       高度情報化社会における福祉機器の開発は、ネットワークを活用した情報共有
      を基盤に、地域のニーズに対応するという考え方が重要である。その第一歩とし
      て、全国の公設試や国立研、大学、企業、さらには現場の研究者まで参加してい
      る工業技術連絡会議福祉技術部会メーリングリストの試みを含め、高度情報化社
      会における福祉機器の研究開発について述べる。

16:35〜16:40  閉会挨拶             (社)機械技術協会副会長 阿部 稔






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