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通商産業省 工業技術院 機械技術研究所 |
自動車安全公害部 <安全工学>
最近、自動車の急増にともない,各種自動車事故による死傷者の数は年々増加している。今後さらに高速道路の発達と高速車の普及により、自動車事故のひきおこす災害は質的にも量的にも全く重大な社会問題となることは明らかである。当所では、従来実施してきた自動車性能向上の研究ならびに自動操縦機構の研究などを発展拡充して、昭和42年度より自動車安全工学の研究を開始した。
まず、自動車の高速走行時の動特性、安全性を追求するための高速シミュレータと簡易無人操縦車の試作研究、自動車の安全走行を保証するために必要な電子的、光学的制御系の開発、衝突試験法の確立のための試験車の制御法、測定法の開発、F.R.P等による自動車用軽量構造の動的強度の研究等、自動車の安全設計のためのもの、また、タイヤ等、自動車要素の安全性、自動車用安全ベルトやブレーキの性能試験法の確立、さらに人間・機械系の最適条件を与えるような運転操縦装置の設計条件を追求するための研究を行っている.<公害防止>
ばい煙とならんで、自動車の急増にともなう排気による大気汚染の問題は、深刻な社会問題としてその解決のための対策が強く要望されている。当所では、新しい噴射弁の開発や、沸点以上の燃料の燃焼等、内燃機関構造の改良によるものと、アフターバーナ方式の研究も進めている。また、大気中での排気ガスの微量成分の化学反応の問題をスモッグチャンバを使って研究している。さらに、空気調和用除じん装置のろ過性能試験に用いるために、汚染された都市空気に含有される粉じんに相当する標準ダストについても研究を行なっている。