8.エコトライボロジー
環境保全や防災のために油が使えないしゅう動システムで、メタノールなどのアルコールや水を潤滑剤として用いるための研究を行っています。摩擦材料にはアルコール中や水中で腐食しにくい窒化ケイ素を用いています。これまでに、粘度が低いにもかかわらず、アルコールが窒化ケイ素を良好に潤滑すること、および少量の添加で窒化ケイ素の水潤滑特性を著しく改善する添加剤を見いだしました。

最近、地球を取り巻くオゾン層保護の観点から、塩素を含まない新冷媒が使用されています。これに伴うトライボロジーの問題の解決のために、冷媒が潤滑に及ぼす影響を物理的・化学的両面から検討してきました。現在は冷媒の潤滑油への溶解速度と、動的な条件での油膜厚さの推測法の検討を行っています。また、環境保全に貢献するトライボマテリアルを作製するための新プロセス技術や評価技術に関する研究も行っています。