7.新材料のトライボロジー
各種エネルギー機器の高効率化や超音速輸送機用エンジンなどの先端的機器の実用化に当たっては、大気中において室温から1000℃以上の広い温度範囲で優れた低摩擦性と耐摩耗性を示す自己潤滑性材料が必要です。当所では、室温から1000℃までの範囲で、摩擦係数が0.2〜0.3程度であり耐摩耗性にも優れた自己潤滑性材料として、アルミナとクロム酸バリウムを複合化した自己潤滑性セラミックスを開発しています。

また、最近、優れた低摩擦や低摩耗を示す材料として、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜を始めとする硬質炭素被膜が注目されています。当所では、トライボロジー機能に優れた炭素系被膜の設計基盤を確立することを目指して、各種の炭素系被膜のトライボロジー特性を調べ、さらにそれらが低摩擦・低摩耗を示すメカニズムを明らかにする研究を行っています。また、難加工性の硬質炭素系材料の平滑面高効率研磨法の研究も行っています。