1.スーパーメタル
金属の内部構造を構成する最小単位である結晶粒が細かくなるほど、金属材料の強度が増大することは、ホール・ペッチの関係としてよく知られています。また結晶粒をナノメートル単位まで超微細化したナノ結晶材料は、従来材料に比べて強度の飛躍的な改善が期待されています。しかし、結晶粒がナノーメートル単位まで微細化された構造材料は現在まだ開発されておりません。
本研究では、従来の材料開発のように希少金属元素の添加で材料特性の改善を図るのではなく、金属材料の内部構造を原子レベルで制御し、金属が持つ固有の特性を極限まで引き出すことを目指しています。これが「スーパーメタルプロジェクト」です。そのために高速攪拌鋳造法で連続的に極微細結晶粒を持つ合金材料を製造する新しい連続鋳造技術とパルス通電プラズマ焼結法でナノ結晶粉末をそのままナノ結晶バルク材に固化させる粉末冶金技術の開発を行っています。