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(1959〜1979) |
1.数値制御ジグ中ぐり盤
1959年に、精度1μm以内の世界初の数値制御ジグ中ぐり盤を試作し、国内外から大きな反響を呼びました。
2.刻線機および較正機
1963年に、ならい補正方式の刻線機と較正機を開発し、精度2μm以内の世界最高水準の精密標準尺を試作しました。
3.玉軸受ラジアルすきま測定機
1960年代前半に、玉軸受のラジアルすきまを±lμmの精度で測定できる装置を開発し、基準機として使われました。
4.工具寿命計算尺
1960年代前半に、旋削標準設定の研究成果を旋削標準表、工具寿命計算尺として製品化し、生産現場で使われました。
5.試験用標準ダスト
1970年代までに、JISで規定されている試験用ダストのうち15種類について標準ダストの製造方法を確立しました。
6.自己潤滑性金属基複合材料
1970年代前半に、真空や高温での摺動材料として自己潤滑性金属基複合材料を試作し、各方面で応用されました。
7.イオンプレーティング法
1970年代後半に、廃液公害のないドライなメッキ法である多陰極方式のイオンプレーティング法を開発し、広く使われました。
8.知能自動車
1977年に、世界初のマシンビジョンを用いて障害物回避を行う無人自動車運転に成功しました。
9.工作機械の適応制御
切削力、切削温度および工具摩耗などの検出器を備え、最適化制御を行う適応制御旋盤を日本で初めて開発しました。
10.マシンビジョンシステム
甲殻類複眼の光学情報処理機能を解明し、この機能を模擬した素子を開発して工業化しました。
11.ホログラフィ
ホログラフィによる立体像の再生に日本で初めて成功しました。さらに、ホログラフイを干渉測定に適用しました。
12.金型用CAD
非熟練者が短時間でプレス金型を設計できるCAD/CAMシステムを日本で初めて開発しました。
13.自動車の衝突
乗用車や大型危険物車両の安全性向上を図るために、固定障壁や車に対する各種の衝突実験を行いました。
過去の主な研究成果(1960〜1986)
1.FRPの成形技術
1960年代に飛躍的に発展を遂げた繊維強化プラスチック(FRP)の機械成形技術の確立をめざして、大型容器のプレス成形技術、圧力容器の大型フィラメントワインデイング成形に関する研究を行いました。
これらの成形技術は、1980年代における世界初のFRP製フライス盤や高性能フライホールの開発に反映されました。
2.電気自動車
1971年から7年間にわたって大型プロジェクト「電気自動車の研究開発」に参加しました。そこでは、4車種に関して8種類の方式の異なった電気自動車が開発され、当所は評価法の研究と、評価試験を行いました。試験データによればそれらの性能は世界水準をはるかに超えるもので、世界中から注目を集めました。
3.バルーンによる太陽スペクトル観察
搭載用の高分解能ピエゾ走査形フアブリペロ干渉分光計および追尾装置を開発しました。 1975年にはこの干渉分光計を気球に搭載して、高度38kmで太陽紫外光の分光観測を行い、良好なデータを得ています。この実験では観測器の追尾精度として、±1秒、分光計の分解能として、0.16オングストロームという高い性能が実現されています。
4.超高性能レーザ応用複合生産システム
機械製品の多品種少量生産を行う自動化システムを目標として、1977年から8年間にわたって研究開発が行われ、当所が企画、開発において主導的な役割を果たしました。切削加工技術なビ要素技術の開発ののち、当所構内に実験プラントが建設され、総合運転が行われました。20kwレーザ発振器、新しい形態の複合切削機構など、開発された技術は国際的にも高い評価を受けました。
5.放射性物質輸送容器の落下試験
放射性物質輸送容器の構造健全性は、IAEA(国際原子力機関)規則に規定されている輸送中の事故条件に耐え得る能力の実証試験が義務づけられています。当所では一連の縮尺モデルによる実験と動的シミュレーション解析を行い、縮尺則の妥当性とその適用性の限界について検討しました。研究成果の一部は、IAEA規則1985年改訂版に反映されています。
6.接着構造フライス盤
工作機械のハウジング部分は鋳鉄製が一般的ですが、この部分を鋼板と鋼管をエポキシ系接着剤で接合したコンポーネントで構成したフライス盤を試作しました。この接着構造フライス盤は軽量、高減衰、高精度組立等をめざしたもので、振動特性、組立精度、剛性などは従来のフライス盤と同等かそれ以上で、実用化可能であることを示しました。
7.盲導犬ロボット
目の不自由な人の街路歩行を科学技術で援助するための盲導犬ロボットの概念を世界で初めて提唱するとともに、このアイディアの工学的実現法を論理的に研究しました。さらに、MELDOGと呼ぶ実験用ロボットを試作しその実現可能性を示しました。この研究は国際的にも高い評価を受けました。
8.微小血管内血流速計測
物質交換、熱量移動などの働きをしている体内各部の血流量は加えられた刺激に応じて制御され、その変化は末梢血管において顕著です。当所では、レーザドプラー法による血流計測装置を開発しました。これは、小動物や人体の微小血管内の血流速を無侵襲で測定でき、空間分解能が高く、低速度の測定も可能で、測定位置の同定精度が高いなどの特長 をもっています。
9.FM超音波を用いた海中誘導システム
1978年から8年間にわたる大型プロジェクト「海底石油生産システム」の中て、FM超音波を利用した新しい測位方法を提案し、これを用いて水中移動体を目的地へ誘導するシステムを開発しました。
方向検知や距離測定の精度、変調の深さの限界など、このシステムの理論的根拠を示し、モデル実験や海洋実験によってその実用性を確かめました。
10.低振動鍛造機械
鍛造機械は打撃によって加工を行うので、それによって引き起こされる振動問題は、機械自体の持つ致命的欠陥として、これまで諦められてきました。この問題を解決するために、アクティブ制御技術を応用した低振動鍛造機械(Mel Forge)を開発しました。これによれば振動を大幅に抑えるここができ、生産性も倍増することを実証しました。
11.摩擦摩耗試験機
機械を正常に運転するには、各種のトライボロジカルな問題を解決し、適正な潤滑剤や摩擦材料を選定することが必要です。そのために幅広い条件が選択でき、評価能率も高い摩擦・摩耗試験機を開発しました。それらのうち、迅速な評価が可能な多連式摩耗試験機および動剛性が可変の往復動試験機などが実用化されています。