機械技術研究所研究発表会
平成11年5月13日(水)情報・システム技術分野
−ポスターセッション−
ポスター掲示時間 10:00〜16:00
コアタイム 12:30〜14:30
1. マッハツェンダー干渉計による流れの熱分布計測
○天神林 孝二1・文 吉民2・古川 義光1
(1物理情報部光工学研究室)(2韓国科学技術院)
ヘリウムネオンレーザーを光源としたマッハツェンダー干渉計を組み、高精度平面ガラス基板によって作成したセル内に満たした水を加熱し、対流させ、その熱分布を干渉縞として計測した実験について報告する。
2. ランダム媒質によるレーザー散乱場のホログラフィー記録とその応用
○ 白井 智宏(物理情報部光工学研究室)
ランダム媒質によって散乱されたレーザー光の空間的相関関数を光学的に記録する新しい手法として瞬時ホログラムの概念を提案し、それが逆散乱問題に有効であることを理論的に示す。
3. PLZT素子を用いた光−サーボシステムの特性
○ 森川 泰1・中田 穀2・一木 正聡3・明渡 純4
(1物理情報部計測制御研究室)(2東京電機大学)(3極限技術部微小機構研究室)(4生産システム部生産機械研究室)
PLZT素子を用いたバイモルフ型光アクチュエータと空気圧シリンダを組み合わせた光−空気圧サーボシステムの特性を明らかにし、制御精度や応答速度を向上させる為の制御方法を検討した結果を報告する。
4. 微少な正弦振動環境下での気泡の応答、変形挙動
○ 市川 直樹1・川路 正裕2・仮屋崎 侃3
(1物理情報部計測制御研究室)(2トロント大学)(3福岡大学)
カナダ・トロント大学では、1997年9月にスペースシャトルの実験を行った。そこでは微少な正弦振動場における、ある程度大きな気泡の応答および気泡形状の変形挙動を調べた。実験の概要と解析結果について報告する。
5. 格子ボルツマン法による二相流体数値解析
○ 高田 尚樹・三澤 雅樹(物理情報部計測制御研究室)
流れを流体粒子の衝突と並進により計算する格子ボルツマン法(LBM)は、メゾスケールにおける粒子に働く力の導入により二相流中の界面を容易に表現できる。今回は、LBMによる二相流体の計算結果を報告する。
6. 高速X線CTの画像再構成と計測精度の評価
○ 三澤 雅樹1・Ion Tiseanu2・高田 尚樹3・市川 直樹1
(1物理情報部計測制御研究室)(2STAフェロー)(3科学技術特別研究員)
高速スキャンX線CTは二相流の界面構造計測装置として有効であるが、X線源や検出器の配置が特殊である。画像再構成シミュレーション結果をもとに、これらに起因する測定誤差について検討した。
7. High Resolution Cone-Beam Tomography for Two-phase Flow Diagnostics
○ Ion Tiseanu1・三澤 雅樹2
(1STAフェロー)(2物理情報部計測制御研究室)
円錐状X線ビームと2次元平面検出器を組み合わせた高解像度3次元CTにより、大領域の撮影が可能となった。これを気液二相流に適用し、流路壁面付近にみられる高ボイド率領域の3次元可視化を実現した。
8. 形状記憶合金を用いた小型ユニット機械の試作−3次元への拡張性と多数台の自己組立手法−
○ 吉田 英一1・小鍜治 繁2・村田 智3・富田 康治4・黒河 治久5
(1物理情報部システム工学研究室)(2極限技術部長)(3物理情報部システム工学研究室)(4物理情報部知識工学研究室)(5極限技術部振動制御研究室)
形状記憶合金(SMA)アクチュエータを用いた小型軽量の2次元可変構造ユニット型機械を設計した。これまでに実験により基本性能を確認したので、本報では多数台による自己組立手法を検討する。2次元形状を形成するこれらのユニット3個組み合わせれば3次元ユニットを構成可能であることを示し、これまでに開発した機械式の3次元ユニットの自己組立手法を適用できることを述べる。SMA材料の変更によるアクチュエータの性能向上についても触れる。
9. 初期設計における制約条件の管理・生成・評価手法
○ 澤田 浩之(物理情報部システム工学研究室)
制約条件集合として表現された製品モデルの管理・生成・評価手法について述べる。本手法の特徴は、単に基本要素を組み合わせて製品モデルを構築するだけで、自動的に力の釣合式を導き、その評価を行えることにある。
10.ISO14001概念のITS(高度道路情報システム)への適応
○ 谷田部 照男・津川 定之(物理情報部知識工学研究室)
ISO14000環境マネジメントシステムの考え方や仕様を、ITSが社会環境に係わる側面で技術評価する項目として適用し、技術開発課題との関連性を解析し、調査した。その結果を報告する。
11.信号交差点における拡張ジレンマゾーンの抽出について
○ 重田 清子・津川 定之(物理情報部知識工学研究室)
信号交差点の流入路を走行中に信号切替時に遭遇した各車両は、通過、停止を判断する。今回は、通過者両群と停止車両群の混在する領域に注目し、その抽出について考察したので報告する。
12.ビジョンを用いたプラトゥーニングのためのラテラル制御
○ 加藤 晋・津川 定之(物理情報部知識工学研究室)
本報告では、これまで屋内実験で検証した、ビジョンで検出した先行車両群との相対位置情報により追従走行しプラトゥーニングを行う走行制御アルゴリズムについて、自動車への適用とラテラル制御の走行実験等を述べる。
13.車群制御のための車群間通信のシミュレーションによる検討
○宇野 篤也1・阪口 健2・津川 定之2
(1筑波大学連携大学院)(2物理情報部知識工学研究室)
車車間通信は車群の協調走行に必須の技術である。今回の発表では、車群制御を目的とし、車群間通信と車群内通信から構成される車車間通信システムの提案とそのシミュレーションによる評価結果について報告する。
14.エレベータのコンフィギュレーション設計
○ 今村 聡(物理情報部数理工学研究室)
ウエスティング・ハウス社で行われるエレベータのコンフィギュレーション設計(部品、パラメータの選択と配置のみで行う設計)を制約対象指向言語FDLで行った。大規模設計問題であるが、すべての可能解を求めることができた。
15.コンカレント機械加工における設計技術
○ 正木 宏1・澤田 浩之2
(1物理情報部数理工学研究室)(2物理情報部システム工学研究室)
当所で行われてきた中小企業における迅速な製品開発を目的としたコンカレント機械加工プロジェクトが終了した。その成果の内、設計検証支援に関するものをユニバーサルジョイント等の例題を中心に解説する。
16.階層的適応型局所細分化法による三次元有限要素解析
○ 手塚 明(物理情報部数理工学研究室)
三次元六面体有限要素について、階層的に繰り返し局所細分化する手法、及び、階層型細分化に対応した有限要素解析誤差の事後推定法について発表する。
17.ランダムフリーエモード法におけるモード分割の影響に関する考察
○ 鈴木 健(物理情報部数理工学研究室)
ランダムフリーエモード法におけるモードの分割法は、シミュレーションされる流れ場の性格、特に渦の寄与に関係する。本報ではこの関係がプルーム拡散場の乱れに与える影響について示す。
18.組立モデルにおける自由度拘束のリー代数表現と拘束還元
○ 徳永 仁史1・田中 文基2・岸浪 建史2
(1物理情報部数理工学研究室)(2北海道大学大学院)
機械製品の組立モデルにおいて、部品間の相対的な自由度の解析を容易にするため、自由度に対する拘束(自由度拘束)と拘束還元手続きのリー代数に基づく表現を提案する。
19.LTA型成層圏プラットフォーム縮小実験機について
○ 恩田 昌彦1・三澤 雅樹1・小島 俊雄2・綾 信博3・瀬戸 章文1・山根 隆志4・木村 秀5・水越 和夫5・稲川 敏春5
(1物理情報部計測制御研究室)(2物理情報部長)(3エネルギー部環境技術研究室)(4基礎技術部バイオミメティクス研究室)(5茨城県科学技術振興財団)
日立港を実験場とした共同研究で試作された全長50mの軟式構造の実験機の概要と飛行制御方式、地上支援方式、海上回収法を紹介し、最近行われた低空での浮場実験の模擬をVTR等で紹介する。
20.EXPRESS表現プロダクトデータの代数的仕様への翻訳
榎本 進1・○小島 俊雄2(1東京理科大学)(2物理情報部長)
CADデータの基準表現に用いられるEXPRESS言語によるデータ記述を形式的に意味づける目的で、代数的表現への変換を検討している。本文では、オブジェクト指向代数的仕様記述言語への翻訳について報告する。
21.インターネット利用切削作業設計エキスパートシステムの一構成
○ 小島 俊雄1・関口 博2・小林 秀雄3・中原 征治4・大谷 成子5
(1物理情報部長)(2生産システム部生産情報研究室)(3生産システム部界面制御研究室)(4生産システム部主任研究官)(5物理情報部)
インターネット上で切削加工事例データの探索・収集結果に基づいた処理を行う作業設計システムを試作した。WWWを利用するシステムは公開されており、難削材エンドミル加工を対象として機能更新などの評価を進めている。
22.インターネット利用加工技術データベース−加工事例データのXML記述−
○ 大谷 成子1・小島 俊雄2・関口 博3・小林 秀雄4・中原 征治5
(1物理情報部)(2物理情報部長)(3生産システム部生産情報研究室)(4生産システム部界面制御研究室)(5生産システム部主任研究官)
切削加工と溶接施工の事例データをXMLで記述した。次に、WWWで利用可能な分散データベースシステムとして構築し、公開した。データ構造定義部の構成やそれぞれの加工に固有の部分の定義法について吟味した。