機械技術研究所研究発表会
平成10年9月9日(水)10日(木)
●ポスターセッション形式
●ポスターの掲示時間 10時−16時
●説明員の張り付け時間(コアタイム) 12:30−14:30
●場所 厚生別棟 多目的室
9月10日(木)生体工学分野
(○印 発表者)
1.MRI画像における体動劣化の補正法の開発
○ 石本 英明・本間 一弘・奈良 堅太・廣瀬 武志
先に提案したエコー信号の補正によるMRI画像の体動劣化の復元手法に体動の推定処理を導入し、改良を加えた。本手法の原理や特徴に関して検討する。
2.高速MRI手法の特徴と画像の評価
○ 本間 一弘・鎮西 清行
高速・超高速MRI画像化手法において、引加するRFパルスや静磁場、傾斜磁場の状態と観測される信号の特徴を分析し、MRI画像に描出される特徴を評価した。ファントムによる分析結果に関して報告する。
3.Single-shot SE MR Imaging -Computer Simulation on RF-qulse and 2D Image Reconstruction-
Gustavo K.Rohde・○ 本間 一弘・兵藤 行志・鎮西 清行
先に提案した「単励起SE法」において磁気共鳴スピンを励起するためのRF(Radio Frequency)パルスに関して計算機シミュレーションを実施した。最適なパルスに必要な特性(波形、周波数分布など)を検討する。
4.MRI Compatible機械機構
○ 鎮西 清行・本間 一弘・山田 幸生・井原 一郎
MRI Compatiblityを有する機械機構をこれまで数種類設計・開発してきた。MRI撮像領域から約1m離した位置で作動可能な精密直動機構につき、その材料設定・動作試験に関して述べる。
5.強力紫外レーザ光と有機高分子材料との相互作用
○ Mostafa Sadoqi・Sunil Kumar・高橋 三餘・山田 幸生
高強度の紫外レーザ光と有機高分子材料との干渉に関するモデルを提案する。本研究では化学反応、光・熱現象、多光子吸収効果及び過飽和吸収現象を考慮している。このモデルに基づく基礎方程式の解を述べ、パルス幅が7nsから300nsの場合に対するエッチング曲線の実験結果と比較した。
6.円柱状の光学ファントムにおける極短パルス光の伝播
○ Angelo Sassaroli・Fabrizio Martelli・綱沢 義夫・山田 幸生
強く光を散乱する円柱状の光学ファントム内における光伝播について、3次元の有限要素法と3次元のモンテカルロ法の計算結果を比較した。計算は、パルス光の時間分快測定および連続光測定、一様媒体および吸収が強い小円柱が挿入された非一様円柱について行った。それらは、よく一致し、また、時間分解測定の実験結果とも一致した。
7.新しい解析解を用いた生体組織の光学特性値の測定
○ Fabrizio Martelli・Angelo Sassaroli・山田 幸生・Giovanni Zaccanti
光を強く散乱する媒体から出射される光は光拡散を仮定したフィックの法則では性格には表されない。本研究では、光拡散方程式を半無限体に適用し、光エネルギー束が境界での積分強度に比例すると仮定して反射光の時間変化の解析式を求めた。この式が媒体の光学特性値を求めるのに適切であるかどうかをモンテカルロシミュレーションを用いて検討した。
8.光マイクロプローブ法の測定領域に関する検討
○ 兵藤 行志・中谷 徹・山田 幸生
光マイクロプローブ法の測定領域について、光散乱経路のシミュレーションを実施して理論的に検討した。対照実験としてイントラリピッド水溶液下の光吸収体の信号強度への影響を調べ、理論と比較を試みた。
9.ブタ頭部光学特性のin vivo測定
○ 谷川 ゆかり・Angelo Sassaroli・Fabrizio Martelli・Monstafa Sadoqi・今井 大吾・田中 健次・荒木 隆一郎・山田 幸生
生体組織の近赤外光域における光学特性は光診断・治療にとって重要であるが、in vivo測定はほとんどない。麻酔下のブタ頭部の光学特性値を時間分解測定法により測定した。皮膚、頭蓋骨、脳ごとに異なる値を得た。
10.近赤外域における積分球を用いた生体試料の光学特性測定
○ 田中 健之・今井 大吾・谷川 ゆかり・白崎 芳夫・山田 幸生・河村 洋
生体組織の近赤外光に対する光学特性を知るために、積分球を用いて馬の骨の光学特性値を測定した。また、光学ファントムの作製に必要な様々な光学特性をもつ生体模擬試料を作製した。
11.ヒト頭部のダイナミックな光学ファントムの作製
○ 今井 大吾・田中 健之・谷川 ゆかり・山田 幸生
ヒト頭部の多層構造の光学ファントムの作製において、課題であった気泡の除去を真空注型法を用いることにより解決した。また、光学特性を変化させるためのダイナミック部分の液体の循環システムを完成した。
12.前十靱帯の力学特性
○ 荻原 ○司・林 和彦・白崎 芳夫・立石 哲也
前十靱帯の静的挙動と粘弾性特性を明らかにする目的で、豚膝関節を用いて力学試験を行った結果について報告する。
13.一点支持型遠心血液ポンプの耐磨耗性と耐久性
○ 山根 隆志・丸山 修・西田 正浩・立石 哲也
磁気軸受けとピボット軸受けで回点子を1点支持する形式の、当所の遠心血液ポンプにおいて、耐久性を左右するピボット材料の最適化を行い、ポンプ耐久試験を実施した結果を報告する。
14.新型遠心血液ポンプにおけるせん断と再循環の評価
○ Balazs Asztalos・山根 隆志・西田 正浩
This study focused on shear and stagnation related flow pattems.After habing analyzed flow of the inlet as well as front gap of the impeller,flow in the front gap was approximately 30% of the external flow/Maximum shear on the volue wall was found to be 9000-19000s.Other areas in the pump seemed to beproblem free,therefore the analyed closed-type centrifugal pump has a relatively smooth flow suitabale for a totally implantable artificial heart.
15.送血用遠心ポンプの血液適合性改善のための流れの可視化解析
○ 西田 正浩・Balazs Asztalos・山根 隆志・増澤 徹・築谷 朋典・遠藤 誠子・妙中 義之・宮副 雄貴・伊藤 和之・小西 義昭
送血用遠心ポンプの流れの可視化解析を行った。インペラーケーシング間の隙間隔が溶血に及ぼす影響を検討した。得られた結果は溶血試験や数値解析の結果と相関が高かった。
16.羽形式の異なる遠心血液ポンプにおける不釣合い流体力の相違
○ 西田 正浩・山根 隆志・Balazs Asztalos
モノピボット磁気支持遠心血液ポンプにおける軸スラストおよび半径方向スラスト等の不釣合い流体力を検討した。ポンプ内の圧力分布を計測し、セミオープン羽形式ポンプとクローズド羽形式ポンプとを比較した。
17.マイクロカプセルを利用した力学特性膜凝血液 第3報
○ 丸山 修・山根 隆志・常本 直貴・西田 正浩・筒井 達夫・軸屋 智昭
遠心血液ポンプの溶血特性の絶対評価を行う目的で、マイクロカプセルを主成分とする模擬血液を調整した。今回は、主としてもぎ血液を使った市販の遠心血液ポンプの溶血特性を牛血の結果として比較して報告する。
18.濃厚PVAゲルにおける膨潤状態の評価方法について
○ 常本 直貴・鈴木 誠
濃厚ポリビニルアルコールゲル(PVA)を凍結解凍して作製したゲルに対して、膨潤平衡状態における各分子の混合配置の状態を解析することによってPVAゲル中の高分子鎖の構造と溶媒効果を推定した。